リノベの裏の裏⑤:永遠の難題、それは採用

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繁忙期でサボっていたらあっという間に2か月が過ぎてしまいました。メンバにブログを日々催促している身なのに、筆が進まないのはマズイということで、第5回。

前回のストーリーでも軽く触れましたが、どこのリノベーション会社、建築関連の会社、もっというと、一部の人気業種、会社を除き、どの業界、会社も苦労しているであろう採用について、採用する側の立場で書いてみたいと思う。

エイムズは賃貸不動産をメインに比較的小規模で且つ、ある程度パッケージ化されたリノベーション工事に特化しているため、採用候補者には業界での長期にわたる現場経験やスキルを求めず、建築未経験者含む3~4年目ぐらいの若手を積極的に採用している。

ただ、肌感覚として、コロナ明け以降、全業種の業績回復や拡大に伴い採用ニーズが増えていること、また、採用のメイン方式が変わりつつあることで、新規採用が難しくなっていると感じる。

目次

ダイレクトリクルーティングが採用のメイン潮流に

ここ最近の採用市場のトレンドとして、会社が転職サイトに募集を出して、それに転職者が応募するという形に加えて、会社が直接転職希望者にDM(スカウトメール)を送り、応募を促すダイレクトリクルーティング(以下DR)という形態が主流となりつつある。

代表的なのはビスリーチさんですが、その形態が一般的に広まりつつあり、どの転職サイトでも同じ様な仕組みになっている。

今までは、採用する側からすると、転職サイトに掲載しても反響があまり来なかった場合、より多くの転職者の目に留まる様にするか、見た方が応募してくれる率を上げるしかなかった(例えば前者だと広告費を上積みして上位表示させる、表示自体を大きくするか、または掲載期間を延長する。後者だと、写真や文言を変えて掲載内容をより魅力的んするか、転職条件を引き上げる等。)のですが、DRだと、会社側が転職者に直接メールを送って、興味を持って貰い、応募して貰うことが出来るわけで、打ち手が増えるというメリットがあります。

一方で、転職者からすると、自分のキャリアが活きそうな会社からスカウトが来るので、今の延長の仕事を考えている方からすると、自分で探す手間が省けるというメリットがある。

DRの弊害

このやり方は業務経験がそれなりにあり(例えば5年以上)、ある程度転職者に相応のスキルを持っている、また将来も同じ職種でキャリア形成していく方には機能すると思うのですが、うちの様にまだ社会人経験が浅い第2新卒+アルファぐらいの方や、どちらかというと業界未経験者を採用して、自社のやり方に合わせて、育てていきたいと考えている会社には合わないなと。

そこまでスキルや経験の無い若年層に対して、「あなたがどうしても必要です。」という、スカウトメールを送ることにも違和感があるし、それを受け取った本人も額面通りに信じる方は少なく、ただ、大量にスカウトメールが送られてきて、ウザくなるかなと。中には勘違いしてしまう方もいるかもですが。

新卒の就活生も同じ様な話をしていて、1週間サイトにログインしてないと、大量の応募依頼メールが来ていて、見切れないと。

DRは従来型の転職サービスに対する補完としてであれば、非常に有用ですが、問題はほぼそれがメインになりつつあること。転職サイトの担当者からは応募者を確保するには、スカウトメールは基本毎週、出来れば毎週打ち続けてとアドバイスされます。というのも、スカウトメールへの反響率は平均1~3%と言われているので、100人に送って、1~3人程度。

もちろん、対象となる候補者が毎週たくさん新規登録されればいいですが、対象になる方の新規登録はせいぜい10人/週程度です。そうなると、計算上は100人にメールが送れるのは初期登録した時だけで、後は毎週10人に送ったとしても、1人/月程度しか反響取れないことに。。。一方で掲載期間は1か月とか2か月とか決まっているので、何が起こるかというと、送付対象を増やすためにキャリア的に関係無さそうな人にも送ることに。そうなると、当然反響率はもっと下がるし、いざレスが来ても、ミスマッチしてて面接が進まないことに。これって、、、

働きたい環境にして、発信する

という訳で、転職サイトの新サービスが使い難くなっているという話を長々と書きましたが、そんな状況でも何か改善出来ることはないかと考えた結果、当たり前ですが、自社の働き方や待遇を改良して、働きやすい環境を作ること、また、その仕事内容や成長過程、入社経緯を発信していくことで、目に留まった時に面白そう、自分もやりたい、参加したいと思い、応募して貰える様にすることが第一歩、且つ一番重要かなと。

働きやすくするために、建築関係の会社としては珍しく、フルフレックス制や直行直帰可能な仕組みとしたり、職種によりリモートワーク可にすることで、子育て中の女性も多く活躍してくれています。また、社内メンバのコミュニケーション活性化のために、毎年2泊3日での社員旅行や、3か月毎の全社mtg&懇親会もしていて、以前に比べて風通しは良くなっていると思う。トップの写真は昨年の鹿児島旅行のもの。

代表者がSNS等で情報発信するのが大事なのも認識してますが、個人的にSNSが苦手で、一切やってないし、やらないので、それがそもそもの大きな問題と分かりつつも、それ以外で何か出来ることをいうことで、こういったwantedlyさんのストーリーやHPのブログを通じて、内部のメンバが何を考えて、どんな仕事をしているのかを日々発信していく予定です。

という訳で、自分に鞭を打ちつつ、メンバにも日々ブログアップを催促する日々へと繋がっているわけです。毎週、新しい記事上がっていると期待しつつ。

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中途採用はもちろん、新卒採用(既卒者も)も行っていますので、是非、読者様のご応募お待ちしてます。また、我こそはこの問題を解決出来るという、ヘッドハンター、人材紹介の方もご連絡お待ちしております。

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松島 力

この講座を解説したスタッフ

松島 力 代表取締役社長

東京大学工学部卒。2002年三井物産入社。化学品化学品本部に所属し、芳香族系のクレゾール・その誘導品、アンモニア誘導品のメラミンの事業責任者として、事業規模100億円程度の輸入、輸出、三国間取引を推進。 2008年ボストンコンサルティンググループ。金融機関の事業再生、電機・FA機器メーカー営業戦略、代理店戦略の立案に従事。2011年ハプティック株式会社の立上げに参画、取締役兼リノベーション事業部長。2015年エイムズ株式会社を設立。

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