リノベーション物件で効果的な客付けをするためには、管理会社に確認することと賃貸オーナーが積極的にできることの2つがあります。状況に合わせた適切な客付けの方法を紹介します。
築古になって空室が目立ってきたのでリノベーションをしました。にもかかわらず、なかなか入居者が決まりません。客付けのために何かできることはありますか?
客付けに関しては、管理会社に確認することとオーナー様が積極的にできることの2つがあります。状況に合わせて適切な客付けをできるように進めていきましょう。
注意が必要なリノベーション物件の管理方法
管理方法は「自主管理」か「管理委託」の2択になります。管理を委託している場合に気をつけたいのが、募集が広く行われているかどうかです。
管理会社の意向で物件の情報がオープンにされておらず、委託している管理会社でしか募集が行われていないケースがあります。
すると、入居希望者の目に留まる確率が減り、内覧も減る、入居が決まるのも遅くなるという可能性が高くなります。
ただし、最初から客付けをオープンにするのはおすすめしません。施工を依頼している会社が客付けできる場合、工事が終わる前の客付けは施工会社だけにまかせるのが安全です。
リノベーションをする際にはあらかじめプランを立てていますが、工事中に内容が変更になることがあります。
例えば、追加で工事が必要になったため、予算の関係でエアコンの取り付けをやめたり、トイレの交換をやめたりと、事前に予定していた工事が取りやめになるなどの事態が想定されます。
このような変更は施工会社ならわかっていますが、それ以外の会社は把握していません。そのため、入居後にトラブルになる可能性があります。
工事中はできれば施工会社だけに客付けをしてもらい、工事が完了したら広く募集をしてもらうことで、トラブルなく客付けができます。遅くとも工事後には、管理会社にどこで募集を掲載しているのか確認するようにしておきましょう。
募集方法の工夫でリノベーション物件で効果的に客付け!
ここからは具体的にどのようにすれば効果的な客付けができるかを紹介します。
まずは物件情報の掲載場所です。リノベ物件、デザイナーズ物件など、こだわりの物件を探している人が集まる賃貸物件サイトに掲載することはマストです。
そもそも普通のサイトでは築年数の関係で検索条件から漏れてしまい、部屋探しをしている人に見つけてもらうことができません。
このような場所に掲載しない場合、他にどのようなルートから入居希望者を獲得するのかを明確にしておくことが重要です。
また、仲介会社向けの施策も大事なポイントです。インターネットで希望の物件を探してから内見に来られる方がほとんどですが、仲介会社はその場で希望に合わせた物件を紹介することができます。
仲介会社の一番のメリットはAD、つまり広告料です。成約することで広告料が入るとなれば、仲介会社から積極的に紹介をしてくれるようになります。
賃料を下げずに入居付けをするのであればAD出すのは効果的です。売却を考えている方であれば、賃料を高く設定してADを出して客付け、利回りが高い状態にして売却するというケースもあります。
地道な活動になりますが、商圏となる場所の仲介店舗へ物件の紹介をして、入居先を探している方へ紹介してもらえるように働きかけることも多少は効果があります。
紹介を依頼する仲介店舗は、周辺の駅だけなのか、主要路線の複数の駅前なのか、想定ターゲットに応じて対象をピックアップしましょう。 リノベーション物件は新築と比較するとお得に見えます。
新築よりも設備が整っている、デザインが良いなど、リノベーション物件ならではのメリットもあり、物件を知ってもらうことさえできれば、新築で探している方へ紹介してもらえる可能性があります。
物件情報をまとめた魅力的なチラシを作成して渡しておくことで、仲介会社の手間を減らして内見数を上げられる可能性もあります。
広告料をつけると利益が減ってしまうので避けたいと思った方も多いのではないでしょうか。だからこそリノベーションをする際には客付けのことまで意識しておく必要があります。客付けが考えられていないと、家賃が思ったより上がらなかったり、無駄な出費が増えてしまったりと、収益を悪化させる原因になります。
客付けまで対応してくれるリノベーション会社がおすすめ
リノベーション物件の客付けに関する注意点と方法をご紹介しました。
リノベーション物件は、工事中に入居者が決まるのが理想的です。そのため、客付けまで一貫して対応してくれる施工会社に依頼をするのがおすすめです。
客付けまで行っている会社であれば入居希望者のニーズも把握しているため、工事のプランニングも外しにくくなります。入居者が決まらない場合は、どのような場所で客付けを行っているのかを確認して、次の施策を考えていきましょう。
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