最近の賃貸住宅の部屋探しで入居者が重視するポイントとして「築年数」はそこまで重視されておらず、特にリノベーション物件に住みたい人は気にしない特徴があります。リノベーションの内容に盛り込めば、築古でも人気物件になりうる重要ポイントをご紹介します。
築古物件をリノベーションしてきれいにしても、築年数が経っているだけで入居者から敬遠されるのではないかと心配しています。不動産ポータルサイトの検索条件にも築年数の項目があるので、そもそも物件情報が見られないのではないかと思っています。
築年数を気にする入居希望者の方はいますが、お部屋探しで重視するポイントは他にもあります。リノベーション内容に入居者の重視するポイントを盛り込むことで、築古でも人気物件になれる可能性があります。近年はどのようなポイントが重視されているのかご紹介します。
目次
近年の賃貸アパート・マンションの入居者部屋探し事情
入居者が重視しているポイントと、物件を見つけてもらうために大事になる部屋探しの情報源について紹介します。
●賃貸アパート・マンションの入居者が重視する項目
入居者が重視するポイントで圧倒的に多いのが「間取り・広さ」です。
社会人の場合、50%以上の方が間取りや広さを重視されています。次に多いのが、「通勤、通学に便利」なことや「設備」。築年数は社会人でも24%程度の方にしか重視されていません。
「間取り・広さ」は2019年と比べても伸びていて、より重視される傾向にあります。在宅時間が増えたことで、自宅の快適性が求められている傾向にあるのかもしれません。
また、検討段階の最後まで重視された設備には、独立したバス・トイレ、フローリング、独立洗面台などが挙がります。
築古物件ではこのような設備がないケースも多くありますが、リノベーションをすることでユニットバスをセパレートに、独立洗面台をつけるなど、間取りから変更することも可能です。
築年数が経っていても、リノベーションをして入居者が満足する間取りや設備をつければ選ばれる物件にすることができます。
参考記事:「ユーザー動向調査 UNDER30 2021 賃貸編」(アットホーム)
●入居者が部屋探しをする情報源は?
一昔前であれば、部屋探しといえば街中にある不動産仲介会社に出向いて条件を伝え、物件候補を出してもらうのが一般的でした。
しかし今では、事前にインターネットを使って情報収集することが多く、約6割の方がインターネットで情報収集して候補となる物件を決めています。
2015年にはスマートフォンで部屋探しする人がパソコンを使って部屋探しをする人と同等というデータもあり、スマートフォンの普及が進んだ現在では、スマートフォンで物件を探している人の方が増えていると考えられます。
そのため、入居者に選ばれるためには、スマートフォンで情報が取れるのはもちろん、スマートフォンで見たときにわかりやすい画像や目を引く画像を用意することが大事です。
スマートフォンはパソコンと違って画面が小さいため、小さい文字を入れても読みにくくストレスを与えることになります。
参考記事:「“UNDER30”私たちの選び方 ~部屋探しのプロセス&マインド~(2015-2016年全国)」(アットホーム)
エイムズが運営するリノベーション、デザイナーズ専門のお部屋探しサイト『リノベ百貨店』は、そもそもリノベーションした物件を探しに来る方なので、このデータ以上に築年数を気にする方が少ないです。
リノベーション物件を探す方が月に5万人も利用するリノベ百貨店に掲載することで、通常のポータルサイトよりも効果的に入居者を見つけることができます。
どこを気にする?リノベーション物件を選ぶ入居者が重視するポイント
●リノベーション物件で重視されるポイント
エイムズでは、実際にリノベーション物件を探している方の相談を受けているため、リノベーション物件を探しているリアルな入居者ニーズをお伝えします。
リノベーション物件を探される方が重視するポイントとして、圧倒的に多いのが内装です。内装がきれいなのはもちろん、おしゃれな内装の物件を探しています。
こだわりを持って探されている方が多く、コレクターの方のように一点もののような独自性やおしゃれさを持っている物件を探している傾向が多く見られます。
写真で紹介している事例の詳細はこちら「築50年鉄筋コンクリート造の1Rをリノベーション」
そういった人たちはリノベーション物件を探しているため、築年数について聞かれることはほぼありません。 また、リノベーション物件を探している方が比較対象にする一般的な物件は新築や築浅の物件です。
リノベーション物件なら新築や築浅よりも低い家賃でおしゃれな物件に住むことができると考えているため、新築や築浅物件より少し低い程度の家賃まで上げることができます。
他にも、デザイナーズマンションを探している方がリノベーション物件のことを知ってお問い合わせいただくこともあり、相場よりも高い家賃を支払う方が選ぶのがリノベーション物件と言えます。
●リノベーション物件を選ぶ人の特徴
リノベーション物件を選ぶ人の多くを占めるのは、すでに賃貸住宅に住んでいる方、もしくは住んだことがある方です。
また、急いで次を探すという方はあまりおらず、希望に合った物件と出会えるまで、じっくりと探しに来られている印象があります。そのため、住む場所に思い入れがあり、一度入居してもらえると長期入居になる傾向があります。
加えて、基本的に住居のグレードアップを望まれる方のため、仕事が安定していて収入もある程度あり、入居者の質という点でもオーナー様にとって安心できる方が多いことも特徴です。
エイムズでは、リノベーションした物件やデザイナーズ物件を専門に扱う『リノベ百貨店』をはじめ、特定のニーズに対応したお部屋探しサイトを運営しています。
そのため、一般的な不動産ポータルサイトでは埋もれてしまう物件でも、リノベーション物件を探している方々に簡単に見つけていただけます。
最新版!賃貸アパート・マンションのリノベーショントレンド
築古物件でもリノベーションすれば入居者が獲得できそうな気がしてきました。ただ、空室が増えていて利益が減っているので、費用面を心配しています。費用を抑える方法はないでしょうか?
お金をかける順番を間違わなければ、融資などで資金を調達しても十分に投資を回収することができます。そのため、あまり資金がなくてもリノベーションをすることは可能です。どのようにお金をかけていくか、資金はどのように調達できるのかは別の記事で紹介しているので、そちらを見てみてください。今回は、最近のリノベーションのトレンドと費用を抑えられる可能性のあるリノベーション方法をご紹介します。
資金調達の参考記事:「リノベーション工事の効果的な段取りと費用のかけ方」
●リノベーション物件で最も重視される内装、デザインの最新事例
リノベーション物件で重視されるのが内装です。リノベーションをするうえで、人気の出る内装にすることは重要なポイントになります。
最近人気があるのがナチュラルテイストなデザインです。珪藻土の壁や無垢材を使ったフローリングや造作キッチンなど、自然素材の特徴を活かした内装にすることでナチュラルテイストにすることができます。
さらに特徴のあるお部屋にするには、土間仕上げや躯体表しなどでデザイン性を加えることで、印象をガラッと変えることができます。
例えば、土間スペースにアウトドアグッズや自転車などを置くと荷物を合わせておしゃれな印象になり、使い方が自由で個性が出せるので、入居者にとっても嬉しいポイントです。
写真で紹介している事例の詳細はこちら「60㎡超えの1SLDK。無骨にラフに」
写真で紹介している事例の詳細はこちら「ゆったりとした2LDKにウォークインクロゼット。坂の上に暮らす」
お金がかけられないなら!価格を抑えたリノベーションプランを紹介
ここからは、リノベーションの価格を抑えられる可能性があるものをご紹介します。
●費用の内訳が分かりやすい!定額制リノベーション
プラン、設備、工事を定額パッケージで提供し、費用をわかりやすくしている企業が増えています。低額なものだけでなく、こだわりの設備を使った高額なものまで様々にあり、価格帯も幅広いです。
エイムズでも1R40万円からの定額制リノベーションプランをご用意しています。お客様の物件と周辺物件をリサーチして最適なリノベーションをご提案させていただきます。
●空室の不安はなくなる!サブリース、初期投資ゼロ
リノベーションのリスクを施工会社が負担するのがサブリース付きリノベーションや初期投資0円のリノベーションです。リノベーションした後は一括借り上げしてくれることで、空室の不安がなくなります。
初期投資0円になるのは、リノベーション後に一括借り上げをして賃料をリノベーション費用に充当していくパターンです。サブリース期間が終われば物件が返ってくる仕組みになっています。一括借り上げになる分、利回りが下がるのがデメリットです。
エイムズではリノベーション後の客付け施策として、リノベーションとデザイナーズ物件専門のお部屋探しサイト「リノベ百貨店」を運営しています。
リノベーション物件を探している方が月に5万人利用しており、ニーズがマッチした入居希望者に効果的にアプローチすることが可能です。工事中から掲載をすることで完成までに入居者が見つかることもあり、リノベーションから客付けまでを一貫してサポートしています。
●特定の場所を効果的に!外観などのワンポイントリノベーション
外観や浴室、収納やキッチンなど、特定の場所だけをワンポイントリノベーションする専門の会社もあります。これらは部分的なリノベーションのため費用を安く抑えることができます。
一方、ワンポイントしかリノベーションしないため、全体の印象がチグハグになってしまい、築古物件ではあまり効果が出ない可能性もあるので注意が必要です。
リノベーションをするときに注意していただきたいのは、リノベーション後に入居者が決まるかどうかです。そのため、施工とリーシングがセットだと安心感があります。もしリーシングの手段がない場合は、リーシングのことをどこまで知っているのかを確認するといいでしょう。綺麗にすれば入居者が決まるわけではないため、施工プランの理由、客付けについて確認しておくことが重要です。
まとめ
近年の入居者の部屋探しの特性と傾向についてご紹介しました。
間取りや広さ、設備を重視する入居者が増加傾向にあり、築年数を気にする方はそこまで多くないというのが実情です。リノベーション物件を探す方に至っては、築年数を聞かれることはほぼありません。
ただ、一般的な賃貸物件のポータルサイトでは築古物件は埋もれてしまうため、リノベーション物件専用のサイトに掲載できること、リノベーション物件を探している方が好むポイントを抑えることが、リノベーションをするうえで大事になります。
リノベーションをする際には、入居者ニーズを理解しており、できるだけリーシングまでサポートしてくれる会社を選んでみてください。
エイムズには、リノベーション物件を探している入居希望者の相談が年間3000組以上。そのため、お客様の要望や内覧時の反応、入居申し込み獲得状況など、リアルな情報を豊富に所持しています。
立地や広さなど物件の情報とリノベ物件に申し込むお客様の情報を合わせた、入居者が決まる提案で、施工後1カ月以内の入居獲得は約9割。月間5万人が利用する自社サイトでの客付けと合わせて、築古物件の空室解消、賃料アップを実現します。
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