1棟6室のアパートを経営しています。築年数が経ってきたこともあり空室が目立つようになってきました。3点ユニットバスということで敬遠されているようで、内見の数も少ないです。バス・トイレ別にできればと思っているのですが、1Kの狭い部屋のため居室が狭くなるのではと心配です。何か良い方法はないでしょうか?
物件を探すときには、バス・トイレ別という項目があるように、3点ユニットバスというだけで入居希望者の選択肢から外れてしまうケースはよくあります。これまでエイムズで手がけてきたリノベーションには、1Kやワンルームの狭いお部屋も数多くあります。居室の広さを維持したままでもバス・トイレ別にできる方法はたくさんありますので、いくつか事例を紹介します。
目次
収納スペースを有効活用!3点ユニットバス→バス・トイレ別にしたリノベーション
○物件概要
築年月:1992年 間取り:ワンルーム 面積:18㎡ 構造:RC造
最寄駅:江戸川橋駅より徒歩5分
リノベーション前にオーナーが抱えていたお悩み
18㎡のワンルームのため、居室部分をできるだけ広く残しながらバス・トイレ別にする必要がありました。
そこで、クローゼットをオープンクローゼットにすることで収納力を上げながらも、バス・トイレ別にするためのスペースを確保できたのがこちらの事例です。
リノベーション前
リノベーション後
元々はよくある3点ユニットバス。広さを確保したおしゃれなバス・トイレ別になりました。
リノベーション前
リノベーション後
お風呂のシート貼りや洗面台のタイルがアクセントになってデザイン性も高くなっています。
18㎡の狭いお部屋でも居室部分を圧迫することなく、バス・トイレ別になりました。ワンルームの狭いお部屋のリノベーションの参考にしてください。
○工事費用・施工後の賃料の変化
工事費用:264万円
賃料:実需向け再販
水まわりの配置を変えて3点ユニット→バス・トイレ別にリノベーション
○物件概要
築年月:1982年 間取り:ワンルーム 面積:20㎡ 構造:木造
最寄駅:百合ヶ丘駅より徒歩5分
リノベーション前にオーナーが抱えていたお悩み
これまでは3点ユニットバスを活かしたリフォームをされていた物件です。
3点ユニットバスを残したままでは家賃が上がらず、バス・トイレ別にすることで家賃を上げられるリノベーションができました。
リノベーション前
間取りに不釣り合いな広いキッチンスペースがあり、コンロ下には屋内給湯器があったため、屋外に移設できるかが一つのポイントでした。
リノベーション後
壁を取り払ってキッチンを手前に配置。キッチン奥にドアをつけて、お風呂とトイレ、洗面台を入れることで、居室の広さを維持したままバス・トイレ別に変更しています。
リノベーション前
リノベーション後
古い3点ユニットバスからおしゃれな水まわりへと変身しました。タイル貼りの洗面台はおしゃれで、横幅が広く機能性も十分です。
元々の設備が大きいケース、スペースを無駄に使っているケースであれば、このように配置を入れ替えることでバス・トイレ別にして独立洗面台まで作ることも可能です。
○工事費用・施工後の賃料の変化
工事費用:279万円
賃料:4.7→5.7万円
浴槽カット!シャワーブースとトイレのセパレートタイプにリノベーション
○物件概要
築年月:1983年 間取り:ワンルーム 面積:20㎡ 構造:木造
最寄駅:聖蹟桜ヶ丘駅より徒歩5分
リノベーション前にオーナーが抱えていたお悩み
続いて、かなり狭い3点ユニットバスのお部屋です。
キッチンやお風呂、トイレなどの水まわりの使いにくさで、入居付けにかなり苦戦をされていました。
そこで全体的に手を入れながら、3点ユニットバスはシャワーブースとトイレのセパレートタイプに変更し、浴槽をなくしてしまうリノベーションを行いました。
リノベーション前
リノベーション後
スペースを有効活用するため、電気温水器は玄関側へ移設。収納はオープンクローゼットに。
リノベーション前
元は1010のかなり狭い3点ユニットバス。浴槽はあるものの、リラックスして浸かるのは現実的ではない広さでした。
リノベーション後
スペースを確保したことで、トイレ横にシャワーブースを設置。トイレには棚がつき、洗面台の横にも物が置けるスペースができて、見た目も使い勝手も圧倒的に良くなりました。
17㎡の物件であり、このような物件に住む若い男性はお風呂をシャワーだけで済ませる方も多くいらっしゃいます。
使い勝手が良くなるのはもちろん、シャワーブースとトイレに分けることでバス・トイレ別と記載することもできて入居希望者に見つけてもらいやすくもなるので、ターゲットに応じて使えるリノベーションアイデアになっています。
○工事費用・施工後の賃料の変化
工事費用:非開示
賃料:4.2→5.6万円
バス・トイレ・洗面の3点がセットになった在来浴室をリノベーション
○物件概要
築年月:1967年 間取り:ワンルーム 面積:24㎡ 構造:RC造
最寄駅:田町駅より徒歩6分
リノベーション前にオーナーが抱えていたお悩み
築50年を超えるマンションのリノベーション事例です。
かなり古い在来浴室ながら、トイレも洗面も同じ空間にあるお部屋でした。
仕切りが多く、バスとトイレ、洗面が集中することになっていたため、仕切りを取り払って部屋を広く、水まわりを独立したタイプへとリノベーションしました。
壁を取り払って水まわりの間取りを変更。
リノベーション前
リノベーション後
かなり古い在来浴室。在来浴室は解体も一苦労。大きな音も出やすいので騒音にも注意が必要です。
リノベーション前
水まわりのスペースを広げたことで、バス・トイレ別の独立洗面台付きに。元の浴室は見る影もなく新しいおしゃれなものになりました。
リノベーション後
洗面台の両サイドにはスペースも十分になって、使い勝手もいいものに。造作の洗面台はリノベ感も満載で、ナチュラルなお部屋が好きな方にも人気です。
築50年以上の物件にもかかわらず、リノベーション後は家賃が2万円アップして入居が決まっています。内装もおしゃれに仕上げて差別化しているので納得の結果です。
○工事費用・施工後の賃料の変化
工事費用:300万円
賃料:7.4→9.4万円
低予算で収めたいなら!3点ユニットバスを残したリノベーション
○物件概要
築年月:1990年 間取り:ワンルーム 面積:16㎡ 構造:RC造
最寄駅:戸越銀座駅より徒歩4分
リノベーション前にオーナーが抱えていたお悩み
どうしても予算がない、なんとか低予算で3点ユニットバスに手を入れたいという方にはこちらが参考になるかもしれません。3点ユニットバスを残しながらイメージアップを図っています。
リノベーション前
リノベーション後
よくある3点ユニットバス。リノベーション後、水栓は交換していますが、設備はほぼそのまま。大きな鏡を入れて木目調のシート貼り、便座部分を木材にすることでナチュラルな印象に変わっています。
このリノベーションは最終手段と考えてください。リノベ物件として貸し出す場合、入居希望者もおしゃれな物件を求めています。
長期的な目線で考えると一気にリノベーションしてしまった方が費用も抑えられるため、リノベーションするのであれば3点ユニットバスはバス・トイレ別にしてしまった方がいいでしょう。
高さを上げた造作キッチンやアクセントクロスなど、機能性とデザイン性を上げることで、家賃2万円アップで入居者が決まっています。
○工事費用・施工後の賃料の変化
工事費用:143万円
賃料:6→8万円
費用対効果良好!築古で競争力が落ちたらバス・トイレ別を要検討
3点ユニットバスからバス・トイレ別にリノベーションした事例をいくつかご紹介しました。
20㎡もないような狭いお部屋でも、居室の広さを維持したままバス・トイレ別にできる方法はあります。築年数が経ってきて競争力が落ちてきたタイミングでリノベーションを検討してみるのも良いのではないでしょうか。
また、リノベーションするのであれば、ユニットバスだけに手をかけるより、お部屋全体に手をかけた方がコスト的にも費用対効果的にもおすすめです。
今回ご紹介した事例もバス・トイレを含めてすべてをリノベーションした結果、家賃がアップして人気物件になっています。ただバス・トイレ別にするだけでなく、家賃が上がるリノベーションを検討してみてください。
エイムズには、リノベーション物件を探している入居希望者の相談が年間3000組以上。そのため、お客様の要望や内覧時の反応、入居申し込み獲得状況など、リアルな情報を豊富に所持しています。
立地や広さなど物件の情報とリノベ物件に申し込むお客様の情報を合わせた、入居者が決まる提案で、施工後1カ月以内の入居獲得は約9割。月間5万人が利用する自社サイトでの客付けと合わせて、築古物件の空室解消、賃料アップを実現します。
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