こんにちは代表の松島です。
リノベーションって、Before・Afterでお部屋が見違えて、目に見える形で商品をお届けできるので、お客様からも非常に喜んで頂けるのが、仕事をする上で非常に嬉しいポイントなのですが、実は目に見えないところも、色々と手を加えており、寧ろ、そちらの方が非常に大事だったりします。
このコラムではリノベ工事をいかにスムーズに進めていくかという視点で、エイムズで取り入れている仕組みや考え方をご紹介出来ればと思います。
目に見えない工事例:インフラ
例えば、お部屋の床下に配管されている給水給湯管、排管はキッチンやお風呂、トイレを場所変更する際に交換、延長することが多いのですが、工事の初期段階で終わってしまうため、お客様に工事内容を知って頂く機会は少ないです。同じことは電気配線、ガス管等にも言えて、後から変更ややり直しが出来ないため、目に見える部分の工事以上に、実は大事だったりします。
お部屋は綺麗なのに、トイレが流れない、詰まり易いとか、下の階に漏水してしまう様では、その部屋に住むことは出来ないですもんね。
配管、配線後のお部屋
青が給水、オレンジが給湯管です。
排管の写真
スムーズに水が流れる様に勾配を取って、管を固定しています。
リノベーション工事を進める上では、後でやり直しが起きない様に、決められた順番に従って、工事をしていきます。基本的には、各工程で担当する各職人さんが決められたルールのもとに施工していき、当然、自ら検査確認もして貰っていますが、そこは人がやることなので、間違いやミスは付き物。
それを確認せずに、そのまま次の工程へと進めてしまうと、必ず後でトラブルが発生して、やり直しに繋がり、工期の遅れや費用の増加に繋がります。
原状回復工事で、クロスを貼り変えるだけとか、水栓、給湯器を変えるだけの小工事の場合は、工程が少なかったり、関わる職人さんの数が少ないので、ほっておいても、たまたま上手くいった、みたいなこともあるのですが、リノベーションはそんなに甘い世界ではありません。
複雑怪奇なリノベ工事
まず、主要な工程だけで12工程もあります。
①解体から始まり、②水回り配管、③電気配線、④ガス工事、⑤UB(お風呂)設置、⑥木工事、⑦塗装、⑧クロス、⑨電気器具、⑩水回り設置、⑪大工器具付け、⑫清掃
現場によっては、これに加えて、ガラス、サッシ工事とか、左官工事とかも入ってくる場合もあります。
また、施工して頂く職人さんも9職種もあります。
①解体屋、②設備屋、③電気屋、④ガス屋、⑤UB屋、⑥大工、⑦塗装屋、⑧クロス屋、⑨清掃屋
現場の規模によっては、1職種で2名以上の職人さんに協力頂くので、関わる職人さんは10名以上になることもざらです。
全12の工程を10名以上の職人さんで施工していくわけで、たまたま、全部上手くいくなんてことはありません。昔、古畑任三郎のドラマ(分かる方いるかな、、、)で、犯人のアリバイを崩す中で、古畑警部?が、「たまたま」、「偶然」が続くのは2回までと言ってましたが、そう、「たまたま」、「偶然」うまく行ったが、12回も続かないと、出戻りのないスムーズな工事は起こりません。
そう、リノベに「まぐれ」は無いんです。
一方で、全12工程全てにおいて、現場検査するというのはマンパワー的にとても対応出来ないのも事実。
という訳で、エイムズでは失敗頻度が高い工程、失敗すると後で挽回が出来ない工程を見極めて、全ての現場で、5回のチェックポイントを設定し、トータルで約450個の項目について現場チェックを行っています。
また、そのチェック状況や結果も自社開発したクラウドシステムで見える化していて、各現場がどういう進捗で、どういったチェックがされている、されていないかが一元管理できる様にしています。
それを徹底することで、後工程になるべく、クリーンな状態で繋げることで、出戻りを最小化し、工期遅延や追加工事減に繋げています。また、各現場担当の負荷状況も確認出来、お互いにサポートし易くなる様に状況共有しています。
もちろん、これらの仕組みがあっても、チェックで気付けないミスやチェックミスによる出戻りは起きるので、発生都度、その原因を確認し、チェック内容、タイミングのブラッシュアップを行っています。失敗工事はチェックシステムの改良に向けた「いいネタ」でもあるわけです。失敗を失敗で終わらせない様に。
こういったリノベ工事の裏で、工事を支える仕組みづくりにも注力しているので、単に現場での職人さんへの指示出しというだけでなく、仕組み化やシステム化といったスキルもリノベーション会社には求められています。